この映画の雰囲気が、とても、とても、好き。
ラヴェルの人となりに、じわじわくるものがあった。
音楽(言わずもがな)、インテリア、照明・・・
撮影に、モーリス・ラヴェル博物館を実際に使った?
または、忠実に再現した?
ラヴェルが作曲する際に弾く、グランドピアノの譜面台両脇にある、レトロな球体の照明が、あまりにも素敵すぎる・・・
アンティーク照明マニアなもので、うっとりしながら、見入ってしまった。
私のグランド・ピアノは、十年以上前に、売り払ってしまい、今は、その時に引き換えた、中古アップライトが置いてあるが、無性に、あの球体照明を、ピアノの上に置いて真似してみたくなる~。
パンフレット、買ってしまった↑
アマチュア・ヴァイオリン弾きの自分にとって、ラヴェルは、あまりに有名な《ボレロ》以外では、なんといっても、《ツィガーヌ》が一番にきて、次が《ヴァイオリン・ソナタ 遺作》なんだけれど、映画を観ながら、ピアノ曲も素敵(←今更)だから、徐々に聴いていこうかなぁ、などと思ったり。
晩年のことは(認知症?パーキンソン?筋無力症?)知らなかったが、現代の医療なら、開頭手術などせずに、治療できただろうか・・気の毒で仕方がない。(シューマン然り)
もし、ラヴェルが生きていて、あの【愛と哀しみのボレロ】で、モーリス・ベジャール振付で踊ったジョルジュ・ドンのボレロを、実際に観たら、喜んだだろうか。