続☆メンデルスゾーンのはなうた

アマチュアvn弾きの雑記。ピアノと水泳も。

池袋マダムシルクが閉店する、ということで・・・

二週間ほど前、学生時代から現在に至るまで、散々、お世話になった池袋西口にある《マダムシルク》が閉店することを知った。

お店は、去年50周年記念だった。閉店はコロナ禍とはあまり関係なく、前から決めていたと聞く。

 

知ってすぐに、文研時代の先輩と連絡を取り合い、二人で、ママのさちこさんに、最後のご挨拶と、学生時代から今までお世話になった感謝の気持ちをお伝えするために、お店に出向いた。

 

ママさちこさんのイメージで選んだ、ピンクの胡蝶蘭の鉢を、先輩と連名でお渡しした。最近、そろりそろりと始めたインスタに(いつ、辞めるかもわからないが)、その胡蝶蘭の写真は載せてみた。

 

この、昭和のアングラ的雰囲気が、店内いたるところに散りばめられたカフェバーに、多くの思い出がある輩は、自分だけではないだろう。

 

知り合いである、ないにかかわらず、当時、店内にいた色々な顔が、浮かんでは消えていく。

 

学生時代は、学食を使う以上に、この店で昼を食べてから(ナポリタン率多め)、午後の授業に顔を出し、授業を終えれば、文研の活動でこの店を使い、そのまま夜の11時位まで居座って、(自宅に着くのが午前様にならぬよう)夜食を兼ねて飲み(お酒)食いしていた。

 

読んだ本や、観た映画の感想を言い合ったり、いかにも学生っぽく、私生活の悩みを話し合ったり、今となっては、どれもこれも、他愛もないことばかりだったが、ここは、自分にとっては、自宅、大学の他に、唯一、心置きなく存在できる、「サード・プレイス」だった。行けば「誰かかれか」いるという、部室以上に部室らしい場所だった。

 

もし、あの当時、西池袋にこの店がなかったら、私の学生生活は、とても面白みのないものになっていただろう。

 

移転前のマダムシルクは、より大学に近い場所にあった。そこのトイレの壁には、酔っ払い客が殴り書きした落書きが幾つも残されていたが、そのなかで、一番、印象に残っている落書きがこれ↓

 

イカロスは堕ちた (だが)俺は堕ちない❞

 

(だが)がついていたかどうかは失念。トイレに入るたびに、酔った頭と目に飛び込んできて、グッときた。

 

卒業後も、一、二年に一度は、芸術劇場の演奏会前に、腹ごしらえのために立ち寄ったり、フランスから先輩が帰国する時などに、この店で会っていた。

 

八月初めに、閉店予定とのこと。

帰り際には、

「うん、、ほんと、ありがとうねー。」

と、当時と変わらない言い方で、また「続き」があるかのように、ママのさちこさんが送り出してくれた。

 

自分にとっては、今夜が最後。

黒くて重い扉から、一歩外に出れば、もう、二度と訪れることはない。

さようなら、マダムシルク!

そして、心から、ありがとうございました。

 

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