三月に一度だけレッスンがあり、それ以来、ずっと、休止になっていたvnレッスンが再開したので、週末、小雨降る中、レッスンを受けてきた。
いつもの楽器店のスタジオではなく、先生のお知り合いが経営されている、住宅街の中にある素敵なスタジオ。その佇まいは、洋館風で、なんとも良い感じの建物であった。
ここは、先生の楽器店以外での生徒さん達の発表会や、ご自身のリサイタルに使用されている。他にも、音楽家のリサイタルやカルチャーな習い事の集まりに利用されている様子。
高い天井に、グランドピアノが置いてある(お客さんが入れる)一部屋と、隣にはお茶などが飲めて、楽器演奏以外の事々に使用できる部屋がある。
二階からは、チェロを弾く音がかすかに聞こえていたので、建物自体が、音楽する人のための構造になっているようだ。
レッスン前に、隣の別部屋で三十分ほど練習できたが、ここの部屋の「響き」も素晴らしく良かった。もちろん、レッスンを受けた、グランドピアノのある部屋の「響き」が素晴らしかったことは、言うまでもない。こんな部屋で、自分の出す音を聞きながら、日々練習できたら、さぞ幸せなことだろう、と憧れた。
レッスン自体は、中断のために宙ぶらりんになっていた、BRAHMS vnソナタ1楽章を、みっちりとみていただいた。 中断前に、155小節まで進んでいたが、今回のブランクのため、最初から126小節まで再び取り組んだ。
この日は、特に、一番最初のレガート風スタッカート(1楽章通して頻出)の弾き方を細かく教えていただいた。
冒頭↓二つのスタッカート(♩レ、♩レ)から、次のフレーズ(♪レードシソレー♪)につなげる時、どうしても、二番目の「♩レ」のスタッカートが強くなってしまい、アクセントのように聴こえ、次のフレーズと滑らかに「ひとつの山」のような繋がりにならないため、繰り返し、先生の前で弾いたが、思うように弾けない。
すると、先生が
「目を瞑って弾いてみてください。」
と、仰るので、その通りに弾いてみると、あら、不思議!
弓を持つ右手の余計な力みが消え、(♩レー、♩レ)が、いい塩梅に弾けた。
自宅練する時は、目を瞑って何回かチャレンジし、感覚を覚えさせてから、目を開いて弾こう。
どうやら、譜面を見ながら弾く時、音符に意識が集中し過ぎて、右手首の力加減のことに意識がいっていなかったようだ・・・。
BRAHMSのvnソナタは、息継ぎ(=右手の弓の動作)のできないフレーズが、連綿と続いていく。ここで一呼吸(弓)できるかと思っていると、更に、上に積み重なっていくように、またその先のフレーズが現れる。(25mクロールを、一、もしくは、二回の息継ぎで泳いでいく感じと、ちょっと似ている。)
なので、なかなかに、苦しいところもあるが、これが、このソナタの醍醐味でもあるので、聴いていた時よりも、弾いている「今」のほうが、この曲に対しての印象が、かなり変わった。弾き応えのある、面白い曲だと思う。
音程や、多少の譜読みはできても、こういう曲を、どう「表現」するのかは、やはり、レッスンで先生に導いていただかないと、アマチュアの自分には、難しい。
ピアノのほうは、まだレッスン再開していない。
自宅で、PROKOFIEVのロメ・ジュリno6 モンテーギュを、自主練中。
やっと、ここまで、辿りついた↓ PROKOFIEVの音の重ね方って、好きだわ。
レッスン再開するまでに、ある程度、譜読みして、音出しできるようにして、先生のとこに持っていきたい。この曲、カッコイイから弾けるようになりたいな。